いつの世も健康ブームがございます。

Fzeraf

2016年03月10日 21:03

こんばんは。

肌寒い、を通り越して単に寒い今宵、皆様、いかがお過ごしでしょう。

昨夜からの冷気が Fzeraf 店内の至る所に留まっている。
床に、壁に、窓に。
何気なく佇む霊のように、冷気が居座ってる。
身も心も凍えている僕ですが、それもこれも店内がコンクリートに囲まれてるからだ。
と、半ば現実逃避、責任転換をもって諦めてはいますが、嘆いたところで何も生み出される訳など決してなく、事態は悪化するばかりで、どうにもこうにも身体が冷え切ってる訳でして、如何ともしがたい心持ちでいるのにも少々疲れて参ります。

昨年から体質改善を始め、今でも快調に続けてはいますが、体重、体脂肪はみるみる落ちて身体も心も軽くなったはいいものの。
如何せん元来の冷え性だけはどうにも改善されずに今年も寒い季節に震える日々。

あぁ、どこかに特効薬でもないかしら。

では、本日の一冊。



「からだに効く100のスムージー」
著者 牧野 直子

ある一時期、いつだったかも忘れましたが流行りましたね、スムージー。
否、今でもブームは継続してるのかもしれない。

僕的にはデザート、ソフトドリンクのカテゴリーに位置づけられていたスムージーですが、今では健康補助食品のカテゴリーに分類されているような気がします。タイトルに「からだに効く」とあるくらいだし。
単に美味しいだけではなく、身体に良い、というのが昨今の食ブームなのでしょう。
ちなみに僕はスムージーを自分で作り食した事ありません。
正直、サラダ食べれば良いんでないかい?と思ってしまうのです、悪しからず。
でも好きな人は好きだし、簡単だと思う人は始めてみても良いと思います。
きっと健康になるでしょう。

それにしても健康食ブームは途絶える事なく続いてますね、バトンタッチしながら。

僕は健康食ブームとは懸け離れた時代錯誤甚だしい「養命酒」に頼っております、一貫して。
ですが冷え性改善の効果があるのか、というと首を傾げざるを得ない。いや、良いですけどね、即効性はあるから。アルコール入ってるし。美味しいし。

朝起きたら身体冷え切ってますけどね。

まぁ結局は結果が伴わないから、あらゆる有力な情報を求め彷徨い続けてるのだけど。

「身体を動かせばいいじゃない?」なんてお言葉が四方八方から聞こえてきますが、「そういう事じゃあないんだよ、楽したいんだよ...。」と本音が無意識に口の端から零れ落ち、その堕落した精神が波紋のように辺りに広がり続け、結局は何処にも帰結する事のない「健康ブーム」の渦に吸い寄せられる始末。

そうです、そうなんです。

この世に混在する数多の「健康法」なんて、僕のような弱い意思、怠け者な人間をターゲットにしてるものなのだよ、君。

だが、その希望の光の如く輝いてみえる「楽な健康法」に取って代わるものといったら鈍い光を放つ「痛みを伴う健康法」以外ない、と分かっている。二択だ。

この世の現実を「見る」のか「見ない」のか。

決断を迫られる。

追い込まれる。

崖っぷちだ。

「取り敢えず何もやらないよりはマシだろう...。」と楽で、安上がりで、万人受けし、ネタにもなり、想像も絶する効果が得られるであろう「旬な健康法」をその都度始めるのが弱者の考えだろう、言葉は過ぎるかも分からないが。

新たな健康法を始めたら、過去の健康法を淘汰する。繰り返し繰り返され、生きている間に何度となく光と影を見る永遠のサイクルに乗っかる。

希望であった筈の健康法が絶望へと変貌する瞬間がやってきた。

飽きた。

もうね、これに尽きる。

継続できない理由なんて色々ありそうで実際には「飽きる」という人間の心が普遍的に持つ「変化を欲求する」為だろう。

いい加減に終わらせたいのだ、無意味な自己嫌悪から抜け出したいんだよ、僕は。

あぁ、またもテレビジョンで垂れ流されてる善意のようで悪意に満ちたコマーシャルに翻弄される。
新聞の折り込みチラシにデカデカと掲載されるビフォー、アフターの醜い画像の数々。
最早、宣伝広告媒体と化したファッション雑誌には、所狭しと「健康法」の記事が乱雑に掲載され、美の定義を履き違えた無様な美意識を押し売りしてる始末。

救いが無い。

だけど、僕はこの世に巣食う見せ掛けの正義を自分自身の力をもって成敗するべく日々戦わなければならない。

脳に飛び込んでくる夥しい「死んだ情報」を「生きた情報」に変換させ自分自身に取り込む為にすべき事。

考え抜くしかない。

答えは一つだけじゃない、と理解した上で考え抜く。

あらゆる角度から。目線の高さを変え。時には地中深くから。宇宙の暗闇から。自分自身から離れて。

真実に近づく為に思考する。


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