てぃーだブログ › Hair & Make Fzeraf › 本棚 › 人間的とは一体なんのでしょうか

2014年02月13日

人間的とは一体なんのでしょうか

こんばんは。

雨、後、曇り、雨、の連続で気分も鬱、躁、鬱、躁の繰り返し、身も心も疲弊している僕ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

本日は点点と御客様がご来店した木曜日、空いた時間を読書の時間に充て、個人的にも経営者的にも充実した一日でした。

今週の土曜日は今年一発目の読書会がうるま市赤野にあります cafe pipineo にてあるので、紹介する本を何にしようか、火曜日、心躍る気持ちで本棚を物色、そういえば前回の読書会に参加した方から借りた本を読んでなかった、と思い出し、手に取り昨夜から今夜にかけて読破。

本日の一冊。

人間的とは一体なんのでしょうか

「戦闘妖精・雪風(改)」
著者 神林 長平

南極大陸に突如現れた異空間への通路。
通路の先にある未知なる惑星フェアリイを舞台にした人間と異星人ジャムとの戦いを描いたSF小説です。
著者は日本のSF作家を代表する神林長平(僕はこの小説を借りるまで知りませんでした...)で、初版は1984年、と古い小説ですが、この「戦闘妖精・雪風(改)」は2002年に新装版だそうです。

物語のテーマであろう「人間的とはなにか?」を戦闘機乗りの男、深井零を通して読み解く事ができます。
戦いはほぼ戦闘飛行機で行われおり、専門用語が飛び交う文章に思わず僕はにやけました、好きなんです、機械的な描写、まぁそれは置いておいて。

人工知能が人間の思考を上回り、人間を必要としない世界が存在する時代がいずれ訪れる事になるのかもしれないなぁ、と。
その時、人間は機械に対してどのように接すれば良いのか。

感情、言葉、倫理、有機物である人間が当たり前に持ち合わせてる人間的なもの、を機械が理解し、共感、共有する事は可能なのか。

人間はいつまで人間的でいられるのか、機械的な人間、という人達が多勢の世の中に成り果てるのかもしれません。

実際の、現実の話に置き換えたとしてもやはり、昨今の世の中は無機質な物で溢れかえってるし、世界各地に存在する紛争、戦争、という特殊な環境の中で生きる人間達は必然的に機械的な人間に成らざるを得ない状況にあり、僕の住む小さな世界でさえ、機械が主役に躍り出て人間を脇に追いやり始め、極めて利己的な人間が暗躍してるように僕の目には映ります。

それにしても、戦争が、反人道的、というのは当たり前なんだなよなぁ、という事をこの小説を読んで改めて思いました。

小説に出てくる「地球人」という言葉に心惹かれ、平和とは何かを考えさせられました。

今日も一日お疲れ様でした。


同じカテゴリー(本棚)の記事
2017年、第二冊目
2017年、第二冊目(2017-01-14 20:39)

2017年、最初の一冊
2017年、最初の一冊(2017-01-05 19:29)

南国にあるもの
南国にあるもの(2016-02-18 11:01)


Posted by Fzeraf at 19:38│Comments(0)本棚
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。