てぃーだブログ › Hair & Make Fzeraf › 本棚 › 2017年、第二冊目

2017年01月14日

2017年、第二冊目

Fzreraf を始めた時、7年前は読書の時間が無限にあったような気がします。
仕事も今ほどにはお客様がご来店せず、暇な時間に好きな書籍を手に取り珈琲を淹れて読み耽る事もしばしば。
本を媒介にしてお客様が繋がる、というコンセプトを掲げたものだから、強迫観念に囚われていたのかもしれない、無理して多種多様な小説やエッセイ、自己啓発、雑多な書籍を手当たり次第読んでいたなぁ。

必死だったんだろう。
否、今でも必死に生きてはいるけど、何かに追われているという感じは薄らいで、穏やかな読書を楽しむ事ができています。
Fzeraf を始めて色々な人達と出会い、人生や仕事や恋愛や家族について学んでいるうちに、どうやら肩の荷が下りたような、そんな感じです。

僕は今でも自分の事を心底、不器用だ、と思います。

自分の思考の中だけで唯一これが正しい、と思い込み、真っ直ぐ突き進む時期って誰にでもあると思う。
そして自己を傷つけたり、他者を傷つけたりもする。
責任を他者に求めてしまう。

思い込み、これほど怖いものはないかもしれない。
でも、世の中には、本当に多くの人間がこの「思い込み」に囚われている気がします、僕も含めて。
仕事でも恋愛でも教育でも生きる事に「何一つとして確かなものなど無い」と自覚しなければ自分自身を小さな殻に閉じ込めてしまうことでしょう。
世界は広いはずなのにね。

本日紹介する小説を読んでこんな風な思考に至りました。
まぁ単純に好みなのだと思います。

昨年末にお客様から寄付して頂いた書籍です。

2017年、第二冊目

「羊と鋼の森」
著者 宮下 奈都

2016年の本屋大賞受賞作品です。

ピアノの調律師を目指している青年の物語。
たぶん、物語としては有り触れたものなのかもしれない、けれど。
情景描写、文章、間合いが絶妙に好きです。
テンポは早くもなく遅くもなく、感情移入もしやすい人物設定。
誰でも手にとって読める小説でしょう。

本屋大賞って大げさなタイトルだから毎回疑心暗鬼で読むんだけど、この書籍は僕にとっては当たりでした。

のんびり読める人におすすめです。
公園のベンチとか、自然を感じれる場所で読むと、やはり良し。

今週は本日で Fzeraf の営業は終了です。
明日は第三日曜日なのでお休み、月曜日と合わせて連休になります。
来週の営業は火曜日からになりますが、予約状況は明日以降に更新します。
ちなみに火曜日はすでに予約がいっぱいです。

あぁ、今週はジェイソンに襲われる事なく無事に生き延びる事ができ幸せを感じます。
明日は家族で真冬の公園を満喫したいと思います。

今週もお疲れ様でした。





同じカテゴリー(本棚)の記事
2017年、最初の一冊
2017年、最初の一冊(2017-01-05 19:29)

南国にあるもの
南国にあるもの(2016-02-18 11:01)

芥川賞にちなんで
芥川賞にちなんで(2016-01-29 17:32)


Posted by Fzeraf at 20:39│Comments(0)本棚
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。